フェリス女学院では、毎日の勉強を大切にしています。しかもその勉強は、将来、一人でも多くの人々のために役立ち、人々が平和で豊かに過ごすことができる世界をつくるものでなければならないと考えています。そのためには、一人ひとりがどのような分野の勉強に対しても関心をもって誠実に取組む姿勢が必要です。「学問の尊重」とは、そのような目的と姿勢をもった学びを大切にしているということです。
どのようなことにおいても、自分はいま「他人のために」何ができるのかを考え、その思いを大切にすること、それが「For Others」です。それは神様が私たちのためにイエス・キリストをこの世につかわされ、イエス・キリストの十字架の死によって私たちの罪を赦してくださったからです。そしてまた神様は、私たちを愛してくださり、私たちもお互いに愛しあいなさいと教えられているからです。そのために、いつも私たちの心を神様に向け、神様に心豊かに養われていることに感謝し、そしてすべてを神様にゆだねて祈ることが大切です。それが「キリスト教信仰」です。
私たちは、神様から、「かけがえのない私」として、いつも自分らしくあるようにと教えられています。私たち一人ひとりには神様から豊かな個性や才能が与えられています。それを磨き光り輝かせるには、ありのままの自分をみつめ、受け入れることが大切です。そのためには、まず自分の心がとき放たれていなければなりません。そして、それができてはじめて他の人々をそのまま受け止めることができるようになるはずです。「まことの自由」とは、人との関わりを大切にし、「For Others」の思いに生きる、そのような自由を意味しています。
女子 : 180名